すらりと美しい脚、スーツやデニムをかっこよく履きこなせる引き締まった脚に憧れた経験は、誰しもがお持ちのことでしょう。
太ももを引き締めるのに効果的なリンパマッサージもありますが、かなり痛いこともあるので、自分で続けるのは大変です。
そもそもなぜ、太もものマッサージを痛いと感じるのでしょうか?
太ももを細くする、痛くない方法はあるのでしょうか?
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
スポンサーリンク
太もものマッサージが痛いのはなぜ?
お風呂上がりや運動のあとに、太もものマッサージをしていて痛いと感じる時、よく見てみると、痛いところが少しデコボコしていないでしょうか。
少し皮膚をよじるようにすると、表面に浮き上がって出てくるボコボコした塊は、セルライトです。
日本人の女性の8割以上の方が太ももでセルライトを育ててしまっているとも言われています。
セルライトがある場所は、強く揉んだり無理につまもうとしたりすると、とても痛いものですよね。
セルライトは皮下脂肪と、本来リンパで流され排出されるべき老廃物が混ざり、固まってできてしまったものです。
セルライト自体は痛くもかゆくもありませんが、そのままにしておいても特に害はないと思っているのであれば、それは大間違いです。
セルライトは、皮膚の下を流れるリンパを塞ぐように成長していき、ますますリンパの流れが悪くなって老廃物が溜まり、脂肪がつきやすくなってしまいます。
皮膚の表面から見えているセルライトがあるということは、お肌のもっと奥の方ではリンパが常に滞った状態になっており、新しいセルライトが日々作られているのです。
肌の表面から確認できるセルライトが痛いからといって、そのままにしておくと、その下に新しいセルライトがどんどん積み重なっていってしまいます。
この悪循環をどこかで断ち切らなければ、いずれセルライトの多いもっと太い太ももになり、むくみや冷え性、だるさなど、不調も出てきてしまうでしょう。
そんなセルライトを、できるだけ痛みなく落としていく方法が、リンパマッサージなのです。
リンパマッサージは普通のマッサージとどう違う?
太ももは、体の中でも特に、脂肪がつきやすい部位と言われています。
お風呂に入った時に、太ももやお尻に触ってみると、自分で寒いと思っていなくても、意外と冷たくなっていて驚いたことはありませんか?
これは脂肪がついているために、体表面の血流やリンパの流れが悪くなり、冷えてしまっているのです。
脂肪をため込んでいると、その周囲の血管やリンパ管が圧迫され、中の流れが悪くなってしまいます。
すると、老廃物が排出されにくくなり、その場所に溜まっていったものが脂肪と混じり合って、セルライトになります。
セルライトは、筋肉や血管など周囲の組織とガッチリ絡み合っているので、普通の脂肪細胞よりも燃焼しにくく落ちにくいので、セルライトがつくということは、ただ太るということよりも大変な事態です。
こうした循環の悪くなりやすいところに、しっかりリンパマッサージを行ない、セルライトがつきにくいよう循環を改善したり、もっと奥にできかけているセルライトの成長を防ぐこともできます。
また、太ももの前側の筋肉を鍛え過ぎてしまい、太ももが張っていることで悩む方もいます。
スポーツやトレーニングを続けているうちは良いのですが、筋肉が落ちてくると、脂肪細胞が絡み合い、筋肉が落ちただけで細くならない、という状態に陥るのです。
そんな時も、マッサージをすることで筋肉と絡み合っている脂肪細胞がほぐれ、血流やリンパの流れが良くなります。
ただ単に筋肉を揉んでほぐすマッサージでは効果はあまりなく、しかも痛いことが多いです。
むくみを解消するために、リンパマッサージでリンパの流れを改善することが大切です。
そうすれば、いま悩んでいる太もも痩せが実現できるとともに、この先、太くなっていくのも予防できるのです。
太もものリンパマッサージにクリームを活用!
脂肪がついていたり、セルライトのボコボコが気になる部分をマッサージする時に、手でそのまま行なっても良いのですが、手のひらと太ももの皮膚が擦れてしまい、うまくいかないことがあります。
そんな時は、リンパマッサージで使用できるクリームやオイルを活用されるのがおすすめです。
特に、セルライト解消をうたって販売されているクリームなどには、塗るだけで暖かみを感じられる、温感効果があるものも出ています。
手のひらが滑らかに肌の上を滑っていくと、肌の表面が温まり、血流やリンパの流れも良くなりやすいという効果がありますよ。
また、マッサージをする際に力が入り過ぎてしまうと、痛いのはもちろんのこと、肌表面の細胞を傷つけてしまったり、毛細血管が切れてしまったりすることもあります。
あくまで、お肌に負荷がかからないよう、気を付けて行なって下さいね。
また、セルライトを撃退するにはお肌の新陳代謝が活発にならなければいけませんが、それにはお肌の保湿をする必要があります。
顔と同じで脚だって、お肌の保湿は大切です。
太ももは脂肪がつきやすく、血液やリンパの循環が特に悪くなりやすい部位です。
また、大きな筋肉がついている分、酸素やエネルギーをたくさん必要とする場所でもあります。
リンパマッサージは非常に効果的ですから、痛い思いをせず、良い効果を出すためにも、クリームを使ったり手を温めてからマッサージをしたりして、工夫してみて下さいね。
太ももを温めてからリンパマッサージをすると効果倍増!
お風呂に入っている時は、体も温まってリラックスしていますから、リンパマッサージをするタイミングとしてちょうど良いです。
直接太ももに触れられる状況ですし、クリームやオイルを使っても周りが汚れる心配もありませんから、痛い思いをすることもなく、特に行ないやすいのです。
また、体表面が温まっていると、血流やリンパの流れも良くなって、脂肪細胞を小さくさせる効果も高まりますから、太ももにも効果が出やすいとも言えます。
体が温まって、代謝が良くなっているうちに、太ももに溜まってしまった老廃物を押し流し、セルライトのもとを撃退してしまいましょう。
また、血行が良くなっている時には筋肉もほぐれやすい状態になっています。
筋肉がしっかりほぐれて伸縮しやすくなると、血管やリンパ管への圧迫も減り、リンパの流れが良くなって、むくみ解消の相乗効果を発揮してくれますので、リンパマッサージの効果も上がります。
ただし、お風呂でのマッサージを、あまり長く頑張るのはおすすめできません。
お風呂の1番の効果は、体をしっかり温めて代謝の上がった状態にすることです。
マッサージ自体の効果は、お風呂から上がってからも持続することが見込めます。
のぼせたり湯冷めしてしまったりしないよう、タイミングを見計らって上がるようにしましょう。
そして、お風呂に入っている最中は、知らないうちにかなり汗をかいたりして、体内の水分量が減ってしまっています。
脱水になりかけた状態では、体内の血液やリンパ液の循環もうまくいきませんから、必ず水分補給もしてくださいね。
お風呂でたくさん汗をかいて、老廃物がたくさん出た気分になるかもしれませんが、老廃物や毒素のほとんどは、実は汗でなく便や尿から排泄されます。
お風呂で汗をかくよりも、リンパマッサージをじっくり行なって、リンパの流れを良くしていく方が、老廃物を排出するには効果的です。
体をしっかり温めて、脱水にならないように気を付けながら、ゆっくりマッサージして下さいね。
痛いだけのマッサージはもう不要!太もものリンパマッサージのやり方
太もものセルライトを撃退して、もっと細くするために一番大切なことは、リンパの流れを良くすることと、むくみを解消することです。
というわけで、痛い思いをしながら太ももだけを思い切りマッサージするよりは、脚全体のリンパの流れを良くするような方法を選ばなければなりません。
効果をしっかり出すためには、マッサージは下から上に、が基本です。
太ももがターゲットであるならば、スタートは足先です。
順番的には、足の裏、ふくらはぎ、そして太ももへと上がっていきます。
こうすることで、むくみとセルライトの両方に効果を出すことができます。
実際にどのように行なったら良いか、手順を追ってご説明していきましょう。
まずは、足の裏からスタートです。
足の裏は皮膚が厚いので、かなり強めに指圧してかまいません。
こぶしやツボ押しグッズを使うのも良いかもしれませんね。
内臓にも良い刺激になりますから、慣れるまでは痛い場所があるかもしれません。
ご自身で痛気持ち良いと思えるくらいの力加減で行なって下さいね。
次に、足首からふくらはぎへと手を動かしていきます。
ここからは、あまり強く押さえすぎず、軽めに行ないます。
下から上に持ち上げるように、皮膚の表面が少しへこむ程度の圧をかけながら、手を滑らせていきます。
ひとつのラインにつき5回程度、上方向への力を意識してマッサージして下さい。
くれぐれも、力を込め過ぎないようにして下さいね。
そして、ようやく太もものマッサージです。
太ももの場合は、痛くないように手のひらで太ももを包み込んで持ち上げるようにほぐしていきます。
基本的には下から上の方向ですが、まっすぐだけでなく螺旋を描くようにも動かしてみましょう。
セルライトがある場合は、リンパの流れが滞っていますので、痛いほど押さえる必要はありませんが、手の温かみを太ももに移すような意識を持ちながら、しっかりとマッサージして下さい。
セルライト表面に出てきている場所は、無理やり潰す必要はありません。
基本通り、下から上に向かってリンパの流れを作っていくイメージで、手のひらを滑らせていきます。
太ももの場合は表面積が広いので、前、裏、内側、外側とエリアに分けて、5回を2セットずつ行ないます。
ここまでが、足の先から太ももまでのリンパマッサージの流れです。
慣れるまでは10分以上かかるかもしれませんが、自分の体にじっくり触れる機会は意外と少ないものです。
普段、がんばってくれている自分の脚に、時にはゆっくり向き合って、いたわってあげて下さいね。
太もものリンパマッサージが痛い!逆効果なマッサージも
太もものセルライトを一日も早く解消したいのはやまやまですが、気持ちが焦ってもセルライトが早く消えてくれるわけではありません。
優しくリンパマッサージをしてみて、それでも痛い場合はセルライトが多いか、筋肉痛など疲労が溜まっている可能性もあります。
セルライトができただけで、必ずしも痛いわけではありませんよね。
少し触れるだけでも痛い場合、表面に見えているよりも、中の方のセルライトがかなり大きくなっている場合もあります。
セルライトが皮膚の中で大きく肥大化していくと、リンパ管がさらに圧迫され、滞っていたリンパの流れがついにせき止められてしまうこともあるんです。
太ももを軽くマッサージしているだけなのに痛い場合、力ずくでは逆効果です。
痛い場所を強く押さえてセルライトを潰そうとすると、リンパ管や血管、皮膚の深層の細胞を傷つけてしまいます。
さらに恐ろしいことに、力ずくでセルライトをつぶすと、さらにセルライトが増殖することもあるとのことです。
これでは、本末転倒です。
太もものリンパマッサージは、あくまで優しく、痛いのを我慢しない程度の強さで、地道にやっていきましょう!
太もものリンパマッサージのコツは、痛いのを我慢しないこと!
太もものリンパマッサージは、自分でも十分、効果的に行なえます。
もし硬くて痛い場所を見つけたら、無理に押さえたりせず、「特にケアが必要」という気持ちで、リンパを優しく流していきましょう。
リンパマッサージの効果がすぐ分かる場合もありますが、継続することで感じられる変化もあります。
ぜひ気長に続けてみて、脚の変化を感じて下さいね!