リンパマッサージは、美容のことについて調べていると、必ずと言ってもいいほど取り上げられています。
しかし、美容面だけではなくダイエット面、そして健康面においても、とても効果があることをご存知でしょうか。
お腹の脂肪や、下腹部のポッコリに悩まされている人はリンパマッサージで改善されるかもしれません。
では、リンパマッサージによってどのような効果があるのか、そして結果を期待できるやり方をご紹介していきます。
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リンパマッサージでお腹の悩みが改善される訳とは
リンパとは、体中に張り巡らされているリンパ管と、その中を流れるリンパ液、そしてフィルターの役目を果たしているリンパ節を合わせてリンパと呼んでいます。
リンパの役割は、体内の老廃物を拾い集め体外に排出することと、風邪などのウイルスを体外に排出して、健康な体を保つことにあります。
このリンパが正常に流れることによって、体内が浄化され、健康に過ごすことが出来るのです。
しかし、リンパは自分の力で自動的に流れているのではなく、筋肉の動きによって流されているので流れが滞ってしまうことがよくあります。
これによって代謝がうまくいかず、皮下脂肪の原因や肌の乾燥、さらに風邪をよく引くなど健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。
リンパマッサージで、滞ったリンパ液を流すことによって、それらを予防することができるだけではなく、お腹のリンパマッサージをすることで便秘の解消にもなります。
ただし、やみくもに揉んだり、さすったりしても効果はなく、流す方向や手の使い方などを間違ってしまうと逆効果になることもあるので、しっかりとやり方を知った上でやらなくてはいけないので注意が必要です。
つづいては、基本的な手の使い方からご説明していきます。
リンパマッサージの色々な手法とやり方
リンパマッサージでは、「さする」「押す」「揉む」「たたく」これら4つの方法が使われますが、それぞれの場所に応じた手法があるので、まずは基本的な手の使い方をマスターしましょう。
・さする
軽擦法…手の指をピッタリと密着させ、体を温めるイメージでさする方法です。
手掌軽擦法…さする場所に手を密着させ優しく撫でる方法です。
母指軽擦法…親指で圧をかけながらさする方法です。
四指軽擦法…親指以外の4本の指で優しくさする方法です。
・押す
母指圧迫法…親指でツボを押す方法です。
四指圧迫法…4本の指を使いゆっくりと圧をかける方法です。
手掌圧迫法…ツボやリンパ節に手のひらを密着させ圧をかける方法です。
・揉む
把握揉捏法…気になる部分を両手でつかみ揉む方法です。
四指揉捏法…親指以外の4本の指を密着させ、揉む方法です。
・たたく
指先叩打法…指の先を使って優しく叩く方法です。
拍打法…手のひらを丸め中に空気を貯めながら優しく叩く方法です。
以上が基本的な手法になります。
お腹のリンパマッサージをするときに、それぞれの場所によって手法を変えながら行いますので、参考にしてください。
それでは、細かいやり方をご説明していきましょう。
お腹のぜい肉をスッキリさせるリンパマッサージのやり方
お腹はとても冷えやすく、そのため脂肪もつきやすい場所なので、温めることがとても重要です。
まずは、お腹を温めて胃腸の動きを活発にさせるリンパマッサージのやり方をご説明していきましょう。
使う手法は手掌軽擦法です。
両手のひらをおへそにあて、優しく温めるイメージで時計回りに撫でます。
優しく10回程度行ってください。
おへそ回りは柔らかく強い力で撫でたりすると、腹膜や内蔵を直接刺激してしまい、腹痛などトラブルを招く恐れがあります。
あくまでも、表面を優しく撫でるつもりで優しく丁寧に、そしてゆっくりと落ち着いて行ってください。
さらに、リンパマッサージをしながら、ゆっくりと腹式呼吸を心掛けて行うと効果が上がりますので、その点も意識しましょう。
お腹を温めて胃腸の動きを活発にすることにより、消化吸収を促進し代謝を高めてくれます。
もちろん、お腹回りに滞っていたリンパもスムーズに流れることにより、いわゆる水太りの解消も期待できます。
ウエストを作るリンパマッサージのやり方
つづいては、憧れのくびれたウエストを作るリンパマッサージのやり方をご紹介します。
使う手法は、四指軽擦法です。
足を肩幅くらいに開き、背筋を伸ばして立ちます。
右手を左のお腹へ密着させ、反対の左手を右のお腹に密着させます。
ちょうど、細くなってほしいウエスト部分から中央に向かって両手を交差させながら動かします。
その時、できるだけお腹のお肉を寄せ集めるイメージで行うと上手にできるでしょう。
さらに、効果を感じたいときは片手ずつ、手が届く限界の場所から腰をひねりながら、中央に向かってさすってみましょう。
だいたい10回程度ずつ行うのが理想です。
さすり終わったら、拍打法でウエスト部分を下から上に優しく叩き上げます。
これはだいたい30秒ずつ両方のウエストを行いましょう。
ウエストのリンパマッサージの間も呼吸を止めず、腹式呼吸を意識しながらゆったりと呼吸をしてください。
ポッコリお腹をへこませるリンパマッサージのやり方
つづいては、便秘がちでお腹がポッコリ出てしまってる人に最適なリンパマッサージのやり方です。
溜まった便を下へ流すようなイメージで行ってください。
使う手法は、四指軽擦法です。
足の付け根(鼠径部)のあたりに手を密着させ、ある程度気持ちいい強さでビキニラインに沿って上から下へ流すようにさすります。
ちょうどリンパの滞りやすいところでもあるので、できるだけ下まで行うことをお勧めします。
次に、同じ手法のまま、おへその下からまっすぐ下へさすり下ろします。
この場合は、あまり強い力を加えずに優しくゆっくりと行ってください。
だいたい10回程度が目安となります
適度に腸を刺激することと、腸の周辺のリンパを流すことで腸内の代謝を促し便秘を解消してくれます。
また、足の付け根(鼠径部)はリンパの滞りやすいところなので、足のリンパの流れにも効果を期待できます。
リンパマッサージをもっと効果的にするツボ押しのやり方
リンパマッサージと一緒に行うと効果的な、ツボの場所とツボ押しのやり方をご紹介します。
便秘や冷えなど、お腹の総合的なお悩みに効くと言われているツボは、大横とよばれるツボで、おへそのから、左右へ指三本分のところにあります。
息を鼻からゆっくりと吸って、四指圧迫法を使い、ツボを押しながらゆっくりと口から吐き出し、限界まで吐ききります。
次に、ウエストのくびれを作るのに効果的なツボのご紹介です。
先程の大横の位置から、上下に少しずつ移動することで刺激することができる胃軽というツボです。
大横の場所と同じ間隔のまま、あばら骨の下から骨盤の位置まで、四指圧迫法でゆっくりと圧をかけるように押していきます。
呼吸は同じように、鼻から吸って口から吐くをゆっくりと繰り返しましょう。
最後に、関元というツボです。
ダイエット、アンチエイジング、消化器のトラブル全般に効き目があり、もちろんお腹の脂肪の代謝にも効くオールマイティーなツボになります。
場所は、おへそから指で4本分下にあります。
四指圧迫でゆっくりと優しく圧をかけましょう。
呼吸をとめず鼻から吸って口から吐き出すを守りながら丁寧なやり方で行ってください。
リンパマッサージと一緒に行うことで効果は上がりますが、効果を期待しすぎて強い力で刺激を与えると、逆効果になることもあります。
ですので、ゆっくりと丁寧に優しく意識して行うことが重要です。
お腹のリンパマッサージで全身スッキリ
リンパマッサージによって、お腹の回りがスッキリすることで、ダイエットだけではなく健康も手にすることができます。
お腹の冷えや便秘が解消されるだけで、全身の血の巡りや栄養をしっかりと吸収することができますので、ぜひお試しください。
また、健康の要とも言える胃腸の回りはとてもデリケートな場所でもあるため、くれぐれも無理をしないように、そしてきちんとしたやり方で行うように注意してください。